たこたこ焼きのメモ帳

Minecraftとか倉急電鉄とか

Minecraftと著作権

昨日の夜ふとTwitterであるトラブルを目にしたので、僭越ながらそれについての考えを書き残しておこうと思う。ただしこのトラブルに関して私は外野なのでその点はどうかご容赦いただきたい。
そのトラブルとはMinecraftの建築におけるパクリ疑惑というものであった。疑惑をかけられた本人(以下A氏)は、Youtubeでいろいろな建物の建築講座を公開していた。私も少し確認したがかなりの人気を得ているようである。ところが先月、一つの講座動画にパクリ疑惑が浮上したのだ。見れば某氏が建築した建物にクリソツなものが解説されている。当然某氏はA氏に対して然るべき対応、つまり動画の削除を求めた。ところがA氏はオリジナルの物だとしてこの要求を門前払いした。その後カクカクシカジカあり、某氏は不問とすることにしたため、この事件は一件落着したかのように思われた。
しかし昨日(なのかはともかく最近)、別の人がパクリ疑惑を公表したのである。さらに悪いことには、A氏はこれら解説動画からそれなりの額の視聴収入を得ていたのである。公表した人はそれはそれはカンカンであり、国際訴訟も辞さない構えである。これに同じ建築勢が同調して空前の大火となったのが今回の一件である、と認識している。
ここからが自論なのだが、この流れを見ていて残念に思うことがある。それは拡散をしている外野の方々が、A氏の炎上作戦にかかりきりであるということだ。確かにA氏は認識していたかどうかはともかく悪事を働いてしまった。これは揺るぎないことではあるが、もっと問題なのはMinecraftにおける著作権意識が低い人が多いということではなかろうか。A氏が最初にパクリ疑惑で炎上した際も、A氏擁護の意見が問題となった。また最近、建築界やRealTrainModで盗作が相次いでいる。推測でしかないが、これはMinecraftをゲームと見るか、ツールと見るか、の意識の違いが著作権意識の差を生んでいるのではないかと私は考える。私も動画製作者の端くれとしてMinecraftはツールとして見ているところが大きい。建築界などではほとんどの人がそうであろう。ところがMinecraftは一般にゲームである。建築や一部の特殊な環境にいる人でなければ、Minecraftはゲームでしかない。とすればその攻略法を公開する、つまり建物の建て方を公開するという考えもあながち理解できない考えではない、と私は思う。(それが良いか悪いかは別として、である) このようにMinecraft著作権が結びつかない人も少なからずいるということは、頭に入れておかなければならないのではなかろうか。となれば「Minecraft著作権が絡みやすいゲームである」と周知することの方がむしろ今は重要なのではないかと私は思う。A氏を見せしめとして炎上させるのも重要かも知れないが、影響力のある外野の方にはぜひMinecraftにおける著作権意識の向上という面での発言もしていただきたいなと思う。