たこたこ焼きのメモ帳

Minecraftとか倉急電鉄とか

10周年に向けて思うこと(暗)

みなさまご無沙汰しています。
倉急電鉄は今年の7月で動画投稿開始10周年を迎えます。
そこで突然ではありますが、節目に向けて思うことを書き出しておこうと。
普段あまり言えないネガティヴな部分を書きます。ポジティブなことは放送とかでバンバン言っていきたいでね。

 

さて本題ですが、今年も「10周年すごいですね!」というお声をいろいろな場所で頂くと思います。大変ありがたいですし、その声援は素直に受け取りたい。
でもね。「10年やったったぞ!」というよりかは「もう10年も経っちゃったのか...」「まだやってんのか」という感想の方が近いです。

 

よく有名人がデビュー何十周年とかの節目に、あっさりした感想言ってますよね。今なら分かるあの感覚。10年やろうと思ってやってきたわけじゃない。気づいたら経ってたんです。やめられなくなってた、みたいな。

 

「あー今年も作り切れない! 来年に持ち越し!」そんなことを毎年やってたら10年経ってただけなんです。

 

そうするとね、始めた頃にお世話になった人や動画を出していた人が、すっかりシリーズも完結されて、今は社会人になって出世されたりご家族がいたりする。自分だけ倉急を、マイクラを卒業できないままに、時だけが過ぎていく。それって本当に良いことなのかなって思う時が多々あります。

 

視聴者の方から「倉急目指して頑張ります!」という応援をいただくこともあります。ありがたい......けどマジでやめとけ。目指すもんじゃないよ。

 

「自分は普通の人間だから、何か残せているのはすごい」というコメントも頂いたことがあります。隣の芝生は青いって言葉がありましてね。ごく普通の学生生活を送って、ごく普通の会社勤めができれば、それはもうすごいことなんだと思います。

 

そう。10年同じ会社で働いたことだって、10年勉強を頑張ったことだって、とってもすごいことなんだと思います。倉急を祝う前に、身近な人でそういうすごい人たちを祝ってほしい。

 

自分は逃げた人間だから。逃げずに頑張っている人たちこそ応援してほしい。

 

祝われたくないと言えば嘘になる。すごいと思っていないわけでもない。それでもやっぱり引け目は感じるんですよ。

社会に貢献しているわけでもないし、誰かを特段幸せにしているわけでもない。

 

中学生から高校生、大学生。いわゆるモラトリアムと呼ばれる時期の中で、僕はやることなすこと失敗ばかりでした。
今だってそう。咲島祭とか典型例です。他はみんなある程度完成品に仕上げているのに、自分のところは完全に未完成。昔からそうなんですよね。何やっても。


それが嫌で何度か頑張って挑戦して、毎度失敗して。一番自分が動かなきゃいけない時に勇気が出なくて動けなくて。疲れのせいにして言い訳して。結局自分は変われなかった。それで見切りをつけました。自分自身に。

 

だってもう、失敗して誰かに迷惑をかけたくなかった。自分のせいで他人がしょんぼりしている姿なんて見たくなかった。

 

でもそれらもみんな言い訳で。本当のところは、失敗してプライドが傷つくのが怖くて仕方なかった...…。一歩踏み出す勇気がなかった。

 

それでも前を向いて歩かなくちゃいけないのに、努力を重ねなくちゃいけないのに。心がポッキリ折れて、そんな自分に嫌気が差して。
幸運な環境に身を置かせてもらってるのに、それに見合う結果を出せない自分が大嫌いで。

 

それで、年を追うごとに倉急に逃げ込むようになりました。
だって倉急は、咲島祭は、たこ送は――僕が安心して失敗できる場所だから。
「これは趣味だから」そう言い訳にして失敗できる環境に、自分はのめり込んだんです。

 

だから言ったでしょ? こんなの目指しちゃダメだって。
現実のありとあらゆることに怯えて、怯え続けて、必死でゲームの世界に逃げ続けている自分を見習ってほしくない。

 

もし現実世界にログアウトボタンがあったら、自分は押すかもしれない。
でも……押す、とは言い切れないところがあって。

 

それが倉急であり、自分の創作であり。今自分が消えてしまったら、あの路線は、あの街は、アイツらはどうなるんだって。
そのことが、自分を現世に繋ぎ止めてるんです。

 

死にきれなくて現実世界も捨てたらどうするんだ。——倉急やるしかないじゃないか。あの物語の続きを書くしかないじゃないか。
せめて自分で始めた物語を終わらせて、生み出した登場人物にエンディングを迎えさせるまで、終わるわけにはいかないじゃない。

 

——だから、自分は活動を続けます。
どんなに世間知らずで、常識はずれで、恩知らずでも。恥を晒し続けます。

たとえ皆が忙しくなって一人ぼっちになったとしても、続けます。

 

——いつかは終わる日が来ます。寿命かもしれないし、病気かもしれない。でもその時までボチボチ活動していきますので、どうか皆様、もうしばらくはお付き合いください。

 

あとね。こっちに来るなとは言いましたが——。
何も上手くいかなくて普通から外れてしまったら、こっちへおいで。歓迎するよ。
それまでは、こっちに来ちゃダメよ。